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本、プレゼントします!

BP

僕、本を読むのが大好きです。
小説でもビジネス本でも絵本でも。
影響を受けた本は、やっぱり手元に置いておきたくて。
でも、札幌国際芸術祭でCOMMUNEがやっていた
BLIND BOOK MARKET…見えない状態で本を交換するインスタレーション
詳しくはこちら
で、こういった本の手放し方もあるのか!と思って。
もっと衝撃的だったのは、自分の大切な本を手放せたこと。
古本屋に売るのはいやだけれど、誰かに読んでもらえるなら
自分の大切な本を渡したい、と思えたこと。

誰かに贈るために手放すのなら
それは「いらなくなった本」ではなくて
手元に置いておきたかった本や
ちょっと手放すのが惜しい本…
そんな僕が読んで影響を受けた本たちであってほしい。

というわけで
僕の大切な本たちを贈ります。
名付けて「BOOK PASS」です。
今回は僕の考え方に影響を与えてくれた13冊の本たち。
読んでみたい、ご興味あるという方は
CONTACTのとこからメールか
もしくはFBやtwitterでメッセージをください。
あ、もちろん直接のお声掛けでも。
どれも1冊限りなので、早い者勝ちです。

とか言いつつ、なにも反応がなかったら悲しいな。
でも、やるのだ!
面識のある方でも、無い方でもお気軽にご連絡ください。
あ、お名前と郵便物が届く住所も添えてくださいませ。
僕からのPASSなので、もちろん無料です。送料も。
贈る際に、なにか僕のzineもおまけとして添えて。

では、本たちの紹介です。
(「PASSED OUT」と表記のものは、もう贈り先が決まった本です)

pass_book_01
01/おまんのモノサシ持ちや!
篠原 匡 著
//PASSED OUT//

土佐県のデザイナー梅原真さんに密着して書かれた本。デザインの力で地域に貢献できる、地方だからこそできるデザイン、今でこそ当たり前になってきた考え方を広めてくれたのは梅原さんの影響が大きい。
僕のように北海道で生きている者にとって、ヒントがいっぱいある本です。励まされ、怒られ、やる気にさせてくれる本です。こんな仕事がしたい。ずっと追い続けている方です。

pass_book_02
02/サラリーマン合気道
箭内 道彦 著
//PASSED OUT//

内容以外にも、個人的に想い入れのある本ですが、だからこそ贈ります。タワレコ「NO MUSIC, NO LIFE.」の箭内さん流の少し脱力できる仕事術。真正面から直球勝負!というよりなんかちょっとずるさもある脱力できる仕事術。今まで肩に力が入ってできなくてくやしくて落ち込んでたけど、「あ、それでいいのかも!」と勇気を与えてくる。言葉もすーっと入ってきます。普通はタブーになっていることをやるからこその強さ、それを教えてくれました。

pass_book_03
03/絵と言葉の一研究
寄藤 文平 著
//PASSED OUT//

「大人たばこ養成講座」でおなじみの寄藤文平さん。なんで、いっつもあんなおもしろいもの生み出せるんだろう!っていうのが、この本を読んでわかりました。目の前のことを、こんなに深く考えたことなんてなかった…こんなに深く考えるからこそ、あの独特の視点が生まれるんだなって。寄藤さんのイラストもいっぱいで楽しく読めるけれど、あたまをガツンガツンやられます。学生さんにも、ぜひお勧めしたいな。

pass_book_04
04/デザインの手がかり
尾原 史和 著

雑誌「TRANSIT」のデザインなどで活躍されてるスープ・デザイン尾原さんの本。って知ったのは本屋から買って帰って来た後で…。この本、すっごく美しいんです!表紙の紙、色、帯のバランス、帯の文字…もう完璧!と思って、このプロダクトが欲しくて。ジャケ買いですね。中身も美しいのですが、内容もよくって。
尾原さん、僕と同い年なのですが、その方がデザインについてのひとつひとつに赤裸々に想いを語っていて。第一線で活躍される方とはいえ、ここまで自分はこう思っている!と言い切るのはすごく勇気がいるんじゃないかと…衝撃を受けました。僕が「D38」を書こう!という直接的な影響を与えてくれた本でした。

pass_book_05
05/クリエイティブマインド
杉山 恒太朗 著

電通の杉山さん…「ピッカピカの一年生」とか「セブンイレブンいい気分」などを生み出してきた方の本。電通に想い入れはないのですが、この本はいいです。いい先輩に出会えたような気持ちになれます。なぜなら内容が杉山さんが後輩たちに向けた言葉を軸にしているから。僕ももうすぐ40歳。ある程度の年齢になってくると、怒られなくなったり、怒られない処世術を身につけたり、アドバイスがもらえなくなったりもすると思いますが、この先輩がいれば大丈夫です。

pass_book_06
06/ブランドは根性
日経デザイン 編
//PASSED OUT//

よく、精神論だろ!根性論じゃん!と言われる僕なので(精神論より大事なものって逆にどれほどあるのだろう?)この本のタイトルにやられました。ブランドを築き上げるための努力の物語。デザイン印刷工場「GRAPH」さんの本です。読むと、やっぱすげぇな…って。すごい人はすごいことをやっている、という当たり前の事実をこれでもか!と見せつけれます。ははーっ!ってひれ伏しちゃうほどに。
個人的にGRAPHさんのデザインって、ぱっと目を引くけれど「あれっ?」って思うことが多かったのですが、この本を読んで、なるほど!と思いました。まんまとしてやられてたんだな…と気が付きました。

pass_book_07
07/白
原 研哉 著

読んだのは5年くらい前でしょうか…。正直に言うと、むつかしくて、内容の半分も理解できていないと思います。それでも白は色じゃない、感受性だという言葉と、白はそのものの白さで決まるのではなく、環境によって決まる…というようなお話があって…僕の中で「白」の概念が変わる衝撃がありました。原さん好き、またはデザインに、白に想いのある方に。

pass_book_08
08/細谷巌のデザインロード69
細谷 巌 著

細谷さんが69歳の時に出された自伝的な本。なんだろう、親分の話を聞いているような感じがする本です。僕より40歳上の細谷さん。お会いした事はないけれど…デザイン業界のこの年代の方々のパワフルさの秘密がわかったような気がします。上にこんな人たちがいるんだから、僕らはもっと頑張らなきゃな…。
大きなチームを率いてきた方の、大人の気遣いというようなものを学ばせてもらった気もします。

pass_book_09
09/デザインするな
藤崎 圭一郎 著
//PASSED OUT//

DRAFTの社長、宮田さんの本。DRAFTの仕事がデザインがどうしてあんなにも魅力的なのか、どうしてあんなすごい人たちがいるのか、巣立っていくのか、この本を読むと、そうだよなぁ…と思います。きっと、僕の今の仕事感を形成するのに大きな影響を与えてくれた本。すごい衝撃だった。ぜひ、読んでほしい。

pass_book_10
10/広告コピーってこう書くんだ!読本
谷山 雅計 著
//PASSED OUT//

文章書くのっておもしろいな!と思い出した時期、逆にコピーって何だ?とわからなくなってしまったことがありました。その時、コピーライターさんの本を何冊か読んで…その1冊が谷山さんのこの本。
とてもわかりやすく書かれていて、もやもやっとしていたコピーの姿が少し見えたような…そんな手助けをしてくれた本です。内容もそうですが、わかりやすく親しみやすい言葉そのものが、僕の中でのコピーというものに形を与えてくれました。
すごく具体的な話ですが…、新潮文庫「Yonda?」キャンペーンの企画書が載っていて大興奮しました。

pass_book_11
11/働き方
稲盛 和夫 著
//PASSED OUT//

稲盛和夫さんの本です。同じ稲盛さんの本、「生き方」は僕のバイブルです。でもそれはもう手放してしまっていて。この「働き方」を贈ります。
なんか、本気で仕事してると、周りとの温度差にあれっ?ってなったり、なんかこんなに仕事好きなんだけどいいのかな?って迷うことがある方にぜひ読んでほしい。そして真面目で正直で貧乏くじを引いちゃうような方にも。
僕はこの「生き方」「働き方」に出会って仕事をすること、仕事に没頭することが楽になりました。すごい言葉が詰まっています。

pass_book_12
12/芸術起業論
村上 隆 著
//PASSED OUT//

村上隆さんのことは正直言うと好きではないのですが(嫌いでもありません)、この表紙のあまりの強烈さに買わずにはいられませんでした。カラーで、実物は、もっとすごいです。村上隆さんの作品に通じるインパクトがある装丁デザイン、すごいです。
内容は、すごくおもしろいです。読んでも村上隆さんのことが好きになったりはしなかったけれど、どうして村上隆さんが評価されるのか、売れるのか、とてもよくわかりました。とてもクレバーな方だな、と思いますし、きっとこの考え方は多くの芸術家に欠けているだろうな、とも思うのです。村上隆さんが嫌いだから…という理由だけで避けるのは、もったいない本です。

pass_book_13
13/レター教室
三島 由紀夫 著

最後の13冊目だけ毛色を変えて。三島由紀夫の小説?「レター教室」を贈ります。
登場人物は5人の男女。その中で誰かから誰かに送られる手紙だけで、この小説は成り立っています。全て手紙…だけで綴られるストーリー。…といわれても「?」だと思いますが、僕も同じようにこの本を薦められたとき、「?」でした。でもどういうこと?って知りたくて、読んでみて…。こういった表現もあるなんて、やっぱり本て楽しいな。

以上、13冊でした。
いつも以上に長い長いブログになってしまいました。
読みたい本があればお送りします。贈ります。
お気軽にご連絡ください。

2015.1.26
Diary


フィルター

デザイナーとしてものを作るとき
いくつものフィルターを意識しています。

01/内部フィルター
これは、社内の先輩デザイナーであったり
一緒に動いているチームの人だったり、代理店のディレクターだったり。
このフィルターがある時は、これを越えないと
誰の目にも触れません。

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02/お客さんフィルター
クライアントが納得してくれるかどうか。
このフィルターを越えると
最低限、仕事として成り立ちます。

最低限…というのは
お客さんが納得するもの=お客さんが望むこと
では無い場合も多いからです。

ここだけに、作るものを最適化すると
納品マンになってしまいます。

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03/伝えたい人フィルター
作ったものを、最終的に見る方、使う方が
どう感じるか。
このフィルターをかけないと
正しく伝わらず、機能しません。

このフィルターが絶対的…といわれることも、ままありますが
僕はそうも思っていなくて。
もちろん、とても大切なのですが
ものによっては、お客さんの納得という02のフィルターが
作用していないと、伝わり方が弱くなってしまうからです。

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04/社会フィルター
作ったものは
伝えたい人以外にも、多くの人の目に触れることも。
その方たちがどう感じるか。
また、環境などの中で、どう作用するか。

03のフィルターを通れば
仕事として機能しますが
そこだけに注力すると、とても暴力的なものになります。
たとえば駅ジャック広告とか
景観に全く配慮のない、店舗や看板のデザインとか。

このフィルターが無いと
ブランドの低下を招きます。

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05/同業者フィルター
同じくデザインを生業としている人がどう感じるか。
純粋に仕事としては、かけなくてもいいフィルターですが
より美しいものを作ろうとするとき
とても大切になります。
このフィルターの大切さ…
実は最近になって、ようやく気が付きました。

ただ、02・03・04のフィルターがおろそかで
このフィルターだけが掛かってしまうと
とても独りよがりというか
「かっこいいんだけどねぇ…」と言われるものを生み出す
要因となってしまうことが多くて。
ずっと敬遠していた理由です。

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06/自分フィルター
これは、きっとデザインする方は
ONにしている人、OFFにしている人、様々かと思います。
完全にOFFに出来れば
割り切ってもの作りができるため、スムーズかもしれません。
がっつりONにしていると
強いものを生み出せるけれど
いろいろな衝突や葛藤が多くなるかと思います。

この自分フィルターと02のお客さんフィルター、03伝えたい人フィルター
04の社会フィルターがマッチすると
しあわせな仕事となり、強いものが生み出されます。
社会と自分がコミットする、という状態です。

ある程度の経験を積んだ方は
意図的にOFFにしている方も多いかな、と思います。
逆に経験の浅いときだと、この自分フィルターしかない場合も。

このフィルターも近年とても大切にしてきたフィルターです。
デザインは意志倍増装置ですから
お客さんの意志だけでなく、そこに僕の意志もマッチできた方が
より強いパワーを生み出せるからです。

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07/WAKU! WAKU!フィルター
自分フィルターの進化形です。
ワクワクできるかどうか?
最近、これを自分自身に問いかけるようにしています。
作る自分がワクワクしながらこさえるのはもちろん
提案したときに、お客さんがワクワクしてくれるか?
最終的に伝えたい人がワクワクしてくれるか?
仕事としての、求められていることをクリアした上で
ただ、それだけになっていないか?

これを考えると、こうすれば出来るけれど
まだワクワクまではいかないなーって
ハードルがぐーっと上がります。

提案したとき、お客さんが
「そうそう、こんな感じです!」ではなくって
「え?え!なに!?わ〜!きゃ〜っ!!」ってなっちゃうような。
途中からニマニマしちゃうような。
そんなものをこさえていきたいのです。

僕はこんなこと考えてデザインをしています。

2015.1.15
Diary