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500m美術館 「SARROBO」

ただいま500m美術館で作品「SARROBO」を展示中です。
SARROBO…サッロボと読みます。
作品をご覧いただいた方は言わずもがな…ですが
札幌のロボット、札幌をロボット化した作品です。


札幌の地下鉄大通駅とバスセンター前駅を結ぶ
地下コンコースの壁面にアート作品が並ぶ500m美術館。
そこでただいま開催中の[ 札幌のデザイン展 ]に
札幌のデザイナーの一人として参加させて頂いています。

いつものアート然とした展示もおもしろいですが
今回は、札幌の建築家&デザイナーということで
誰かのためにものを作る僕たち…
表現することももちろん大切ですが
伝わる、伝えることをいつもしてきている僕たちの展示は
きっと明快でわかりやすく
いろいろな方が通る地下通路の展示として
とてもおもしろいものになっているのではないかと思います。

2015年9月18日までの開催ですので
ぜひ、ご覧いただければ!


さて、僕の作品「SARROBO」サッロボについてです。
今回与えられたテーマは「札幌」。
僕の展示スペースは高さが1m90cmで幅が9mと4mの2面、
合わせて13mでした。
この、大きくて長いスペースはもちろんですが
実はテーマにとても苦戦しました。
仕事でも「札幌」というテーマに向き合うことがあったのですが
「札幌」ってなんなんでしょう?

素敵な街だと思っています。
暮らしやすいし、自然も豊富だし、食べ物もおいしいし
都市の大きさとしてちょうどいいかな、と。
新しい街だからとても整っていて、過不足なくある感じ。
でも、特長ってなんだろう?

たとえば赤レンガや時計台は札幌を象徴する建造物。
でも、他の街にはもっと古い建築が普通に残っています。
自然も豊富だけれど、もっと大自然の中で暮らす街もある。
おいしい食べ物も札幌の魅力のひとつ。
でも、札幌ラーメンやスープカレーはまさに札幌かもしれませんが
たとえば観光客のみなさんが舌鼓を打つ魚介類って…
これって札幌なのかな…北海道?
あ…日常、札幌っぽいイメージとして浸透しているものは
実は北海道のものでもあって、なんか札幌と北海道って
少し溶けているかも…と気付きました。

キーワードからアイディアを探ったり
考えを巡らせてたり、自分が何を作りたいか考えたり。

札幌の「ポロ」という音はおもしろい。
札幌には北海道のエネルギー、人も資源もイメージも、流れ込む。
シャープで無機質、整った街。
新しい街。
でも、人はあたたかい。

そうこうしている内に
「ポロ」という音から「ロボ」が出てきて…
あ、北海道のエネルギーが流れ込む感じってロボットっぽいかも!
札幌のシャープさはロボットっぽいんじゃない?
今までの想いやキーワードがガシン!ガシン!と
それこそ合体ロボットのように組合わさりました。

あ、「SAPPORO」の2つの「P」に斜め線を足して「R」にして
「R」にも横線を一本で「B」にすると
「SARROBO」、「サッロボ」になる!
「ロボ」になる!
数日後、打ち合わせの帰りに見上げた時計台は
もうロボットにしか見えませんでした。


札幌をロボットで表現する。
コンセプトが決まってから
どんな表現にしようか…と考えました。
紆余曲折が長いので省きますが
最終的には、あまりかっこよくまとめすぎないようにしよう。
と思いました。
普段Macを使いデジタルで作業をしていると
どこまでもまとめることができます。
でも、僕はどうも手描きの質感…
微妙に歪んでいたり、バランスが悪かったり
そうした意図しない雰囲気が好きなのです。

僕はそれをノイズとかエラーとか呼んでいて
そうしたノイズやエラーを感じられるものにしました。
近寄ってみて頂くと
色鉛筆での塗りのタッチや
下描きの鉛筆の線なども残っています。
下描きではこう描いたけど、ペン入れのときに
違う形にした箇所や
テレビ塔のエレベーター部分にあったコックピットを
消しゴムで消した跡とか…
制作過程の一部が痕跡として残っています。

今回、ロボットの顔…というのは描いてないけれど
それでもロボットに見えるのはおもしろい。
建造物などをロボット化するにあたって
これは、取って付けたようにしよう。と思いました。
建物に腕や脚をつけて、無理矢理ロボットにしちゃおう、と。
腕や脚をどうするかも楽しみました。
はじめロボットだったものが、腕や脚を失ってしまった。
その失われた部分をどう復元するか…。

時計台ははじめ建てられていた場所から移築されたと聞きます。
もし時計台がロボット「トケイダイン」だったら
その移動はとてもスムーズで、移動自体が必然な感じがします。
しかし「トケイダイン」は移動後に手足を失うのです…。
そのようなロマンも、僕の作品から…
さすがに感じないですね 笑。

2015.6.7
Diary


500m美術館 札幌のデザイン展

500m

展示のお知らせです。
6月6日より、500m美術館で開催される企画展「札幌のデザイン展」に出展します!

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会場/札幌大通地下ギャラリー 500m美術館
   地下鉄大通駅とバスセンター前駅を結ぶ地下コンコース
会期/2015年6月6日〜9月18日
時間/7:30〜22:00(最終日は17:00まで)
詳しくは公式サイトにて
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札幌を中心に活躍をしている建築家やデザイナー、19組による企画展です。
テーマは「札幌」。
地元でもの作りをしている方達が
自分たちの街をどう表現するのか?
お近くをお通りの際は、ぜひご覧ください!



今回、同じ業界内…ということで
知っている方がたくさん出ているのですが
もうレジェンドのような方から、飛ぶ鳥が落ちちゃうようなすごい人、
若いんだけどすごいかっこいもの作る人…
などなど、いいものを作る人がずらりと並んでます!

なんか豪華だなぁ…
そこにご一緒にさせてもらえるのは、素直に嬉しい。
そして、今回自分が苦戦した「札幌」というテーマ、
そして、500m美術館独特の横に長ーーーーーーーーーい展示スペース、
そこで、他の方がどんな表現をするのか?
がとても気になっています。

僕の作品も
天地1900×左右9000mm と 天地1900×左右4000mm
合わせると13mものサイズで
自分史上、最大の作品となります。
そこで、どんな「札幌」「サッポロ」「サッ…」を
表現したのか、ぜひ見ていただきたいです。

きっと…
他の人の作品を観て
刺激受けたり、がっつり凹んだりするんだろうなぁ。
でも、しっかり凹む!
というのもとても大切だと思っているのです。
自分も同じところを走ってないと
凹むこともできないから。

2015.6.4
Event