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食欲

近頃、食欲について考えている。

これまで、ざっくりと「食欲」とひとつにくくってきたけれど
大きく2種類に分かれているな、と思った。
いや、3種類かな。


ひとつ目は「空腹を解消したい欲」。
お腹が空いたから食べたい、という基本的な欲求。
量を食べたい、という欲もこれになる。


ふたつ目は「おいしいものを食べたい欲」。
味を求める欲求。
たとえばラーメンが無性に食べたいときに
ハンバーグでお腹いっぱいになっても
満たされないのは、この欲求があるからだと思う。


みっつ目は「刺激を求める欲」。
飲食によるなんらかの効果を求める欲求。
辛いものを食べたい、とか
お酒を飲んで酔っぱらいたい、とか
食べたり飲んだりすることで得られる状態の方を
求めるようなもの。

なんとなく、この3つの欲求が意識できるようになると
食欲とも付き合いやすくなることに気が付いた。
お腹を満たすには、味はさほど重要ではなく
おいしいものを食べたいときには、量は二次的なもので。
みっつ目の「刺激」。
僕の場合、忙しい時期になると
眠気の解消のために、ガリガリと固いものを噛んで…
ということが多かったな、と気付く。

なんて…
そんなことを考えながら
ダイエットをしていたりする。
今年はダイエットをテーマにしたzineを作りたいな。
って思っている。

2016.1.31
Diary


小説 「孤独の歌声」

忙しくなってくると逃避したくなって
心だけでもどこかに行きたくて
映画や本を求める。

映画は2時間の旅。いろいろな世界を見せてくれる。
本は別世界への入口。
開くだけで、ぼくをどこかに連れて行ってくれる。

仕事で頭を使うことが多くなるとサスペンスが読みたくなる。
このところはサスペンスばかりを読んでいる。
読んだことのない作家さんの作品を衝動買いして
意識がなくなるまで読む。

天童荒太さんの「孤独の歌声」を読んだ。
2つの事件と3人の主要人物がめまぐるしく展開するストーリー。
展開が早くて、ぐっと引き込まれる。
次がどうなるのか気になってしまう。
サスペンスだから、どうしても誰かが傷ついてしまうし
この作品はけっこうサイコな内容なので
誰にでもおすすめできるわけではないけれど。

でも、ぼくが「孤独の歌声」で一番気に入ったのは
ストーリーやおもしろさではなくて
「孤独」の表現や解釈。
主要人物の3人はそれぞれに孤独を抱えていて
その向き合い方も違う。
その孤独について書かれた文庫版巻末の関口苑生さんの解説も
あらためて孤独を考えるきっかけになった。

ぼくはけっこう孤独がすきだ。
もちろん誰かと話したり、一緒にいたいときもあるし
家族と過ごす時間はかけがえなく大切だけれど
それでも一人の時間は必要だ。
って、それは誰でもそうかもしれないけれど。
友達や仲間はすばらしいけれど
だからって孤独が悪いわけではないし
孤独=さみしい、になっているような気もして少し違うな、と思う。

たしかに孤独はさみしさも含んでいるけれど
それだけじゃあない。
豊かさや癒しや、休息や気付きや、想像や創造や…
いろいろなものを含んでいる。
デザインをぐっ…と考えるとき
周りに誰かがいても、僕は孤独になることがある。
本を読むのも、映画を観るのも
誰かと一緒にいても、その時は孤独な時間を過ごしていると思う。

そう思うと、小さな頃大好きだったTVゲームを
全然しなくなったのは
今のゲームに孤独が足りないからかもしれない。
みんなでわいわいやるのも楽しいんだけれどね
孤独に観た映画の感想を誰かと語り合う…みたいに
共有は、孤独の経験のあとにするのが好きなのかもしれない。

孤独死…など、孤独が問題になることもあるけれど
もっと孤独を尊重して
孤独な時間を豊かに過ごせられたら。
いまの日本には、孤独が足りないような気がしている。
しっかりと孤独を感じるから
誰かと一緒にいられる。そんな気がする。

「孤独の歌声」を読んで
そんなふうに、孤独について考えてみた。
自分が孤独を愛していることにあらためて気が付けた。
孤独の大切さと葛藤とが描かれた小説だった。

2016.1.18
Diary