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選挙のこと

参議院議員選挙、はじまりましたね。
いろいろと思うところ、言いたいところはありますが
当エントリでは、ひとつだけ言います。

7月10日、投票に行きましょう!
あ、期日前投票でも、もちろんOKです。

以上!

あ、もう一言!
できれば、できれば、若い皆さん!
今回から投票できる18歳以上の10代の方、20代の方、30代の方…
は、より強く、投票してほしいと願います。
私たち、僕たちも政治見てるよ!って。参加してるよって!
これからの若者のために政治してね!って声を上げてほしいです。
デモよりも、より直接的に、声が届くのが選挙ですから。
できれば、友達や先輩後輩や家族やカップルや…
お誘い合わせの上、一人でも多くの人に動いてほしいと思います。

以上!
ほんとに以上。
以下は述懐なので、「選挙行くよ!」「もう、前から行くって決めてたよ!」
って方は読まなくてもOKです。
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まとめ
7月10日 投開票日! みなさん投票しましょ!
特に若い方はぜひに!お願い!ほんとに。
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毎度、選挙の度にわーわー騒いだり
選挙後に落ち込んだりしている僕ですが
以前までは、もっともっと直接的にものを言っていました。
主にFacebookやtwitterで。

でも、一時期、超個人的なことで
騒ぐパワーを失ってしまいました。。
一時期、頻繁にFacebookに投稿していたものだから
お会いする方に
「最近静かだね」
「元気なの?大丈夫なの?」
「なにかあったの(政治的圧力とか)」
などなど言われることも多く
気にかけて頂けることや、騒いでいたのは無駄ではなかったのかな…
と思いつつも
そもそもそのFacebookの投稿が届く方達は
もとより選挙や政治に関心の高い方が多くて
なにかSNSで発信する無力さを感じてもおりました。

僕の政治的スタンスはさておいて
僕とほぼ真逆の方にも、もちろん信条や心情や
考え方があって、静かに…潜伏している期間
その両方を見ていて思いました。
うーーん?どちらも国のこと、思っているよね??

もちろん、僕から見て、看過できないこともあります。
人間として、良心として、それはおかしい!ありえない!
という想いも強くあります。
でも、平和を望む方が
このままでは戦争が起こるからあいつを引きずり降ろせ!
的なことを、もっともっと汚い言葉でののしるとき
そこにはもう争いが、小さな戦争が起こっているように感じます。

もちろん、守るために戦うことも必要です。
それはわかる。
でも、まだ選挙という、有効な手段を持っていて
コミュニケーションが有効なときに争うのは逆効果だと思ったのです。

どんなに正しい理由から怒っていたとしても
ケンカしてる2人ははたから見ると、どう見えるでしょうか?
怒りもときには必要ですが
怒っている人の意見って冷静に聞けなくないでしょうか?
冷静さを欠いていて、正しい意見と思えなくないでしょうか?
感情論ですが、感情に訴えるのもとても大切なこと。
  怒りのエネルギーは
  同じ主張を持つ人には賛同され
  違う主張を持つ人とは、争いを生み
  無関心な人には、余計に近寄りがたく…
そうなってしまうのが怒りではないかと思います。

僕の支持する方は(選挙区は違うので投票はできないけれど)
きっとその怒りのエネルギーに気付いているのだと思う。
その方は直接コミュニケーションが取れる際は熱く語りかける。
でも、メディアなど、様々な方が接する場では
とても冷静に語りかける。
きっと、その方が伝わるから。聞いてもらえるから。

だから僕は今回、激する前に、ひとつだけお願いしたい。
どうか投票してください。

そしてSNSじゃなくて、直接会った方に
選挙のお話をしていると思います。
選挙では、インターネットの中は狭すぎる。
少なくとも僕がいまアクセスできる範囲では、とてもとても。
そう感じているから。

2016.6.29
Diary


ある日 山の中で

01
しとしとと降り続ける雨はそんなに気にならない。
それよりも濡れた草からの水で
スニーカーもジーンズもぐしょ濡れだった。

その日ぼくは、ある取材の同行で
アイヌに伝わる薬草のことを学ぶため
アイヌの長老の案内で山に入った。
この様子は、高校生の記者たちがまとめてくれるので
ぼくが書くべきではないのかも、だけれど
とても学びの多い1日で
やっぱり、少しでも誰かに伝えたい。
そう強く思う。

その日はあいにくの悪天候だったのだけれど
うっすらと立ちこめる霧は、とても幻想的だった。
雨のおかげで、虫も蜂もおらず、そういう意味では最高の環境。
山に入る前にアイヌの儀式。
手を上下に左右に動かし
山への感謝と、必要以上に頂かないこと。
無事に帰ってこれることを祈る。

02
入ってすぐに、背の高いフキがあった。
その茎をすぱすぱ鉈で切り、みんなに渡してくれる長老。
「熊よけだよ」と渡してくれたその茎は
天然の笛で、口をあてやすいように、先もきれいにカットされている。
昨日スポースショップで買った、遭難用の笛を少し恥ずかしく思いながらも
その場で必要なものを調達する、作るっていいなと思う。
同行していた高校の先生が、鳴らす笛の音はよく響く。
ぼくも、と思ったけれど、何度吹いても
ふひっ、ふひ〜っと文字通り空気の抜けた音しかしない。
やっぱり笛、買っておいてよかった。
   道中ずっとずっと、隙あらば笛を吹いていたけれど
   ようやっと音らしい音が出せたのは、下山してからだった。

03
04
「じゃあ、ここから山に入ります」と長老が示した先には
背丈より高い草しか無い。
てっきり、普通に道を…、登山道のようなところを行くと思ってた。
後ろに続くみんなを気遣いながらも
長老はすいすいと事も無げに草の中を進んでいくけれど
僕たちは草や木が行く手をふさぎ、思うように進めない。

目的の木をみつけ、樹皮を少し頂く。
樹皮が無くなったところには
草をあて「寒くないようにね」と長老。
薬草や山菜を見つけても、決して取りすぎない。
根だったら掘りすぎないようにし、掘ったあとは元に戻す。
葉や茎だったら、根が呼吸できるように葉を残しておく。
5本はえていても2本で充分だったら
それ以上は取らない。来年、また恵みがもらえるように。

探していた薬草のひとつは、もう時期が終わっていた。
それでもなんとか、茶色くなったものを見つける。
僕たちが取ろうとすると「それは土に還そう。」と長老。
ここ以外でも「あぁ、もうあの植物は土に還っちゃったね。」
という言葉もあった。
土に還す。素敵な考えだと思う。

05
06
別の薬草の根を掘る。
まるまるとした球根に、小さな球根がついてくる。
小さな方は土に戻し埋める。
倒木を見つけ、そこから皮をいただく。
欲張らない。残しておく。感謝する。

帰り道。小振りなきれいな花が咲いている。
昔、初恋の歌にも歌われたその花。
その歌が好きだったけれど意識して花を見るのは初めてかもしれない。
「これは天ぷらにするとおいしいんだよ。」
「春の香がしてね。春を感じる味覚なんだよ。」
あぁきっと、今嗅いでいるこの香りや、山のことを感じる味なんだろうな。
「焼酎にいれてもいいね。」
「ふたつ入れるときつすぎるから、ひとつだけね。」
ロマンチックに感じていた花が急においしそうに見えてきて
花より団子だな、と思う。
「今日、お客さんが来るから。」
長老も一房、花を摘んでいった。

長老はマイペースのように見える。
でも、随所に優しさがある。
みんなが車に乗り込むまでうしろを見ていてくれたり
トイレ休憩では、自分が一番後に入ったり
ずっと安全なルートを選んでくれていた。
ジェルトルマン。そう思う。
気を使うばかりのぼくにはない、本当の優しさに思えた。

下山して、山から頂いてきた根を切ってお守りの作り方を教わったり
(頂いたお守り、大切にします。)
薬草の効能を教わったり
長老のこども時代のお話から
アイヌの暮らしのこと、仕事のこと、差別のことまでうかがう。
長老がおばあちゃんの話をするとき
優しい目がさらに優しくなって、きゅんとしてしまう。
欲張らない、取りすぎない、他の動物たちの分を残しておく。
僕が感銘を受けたその考えは、おばあちゃんからの教えだそう。
お話を聞いていた場所が、古民家だから?朝早くから山に入っていたから?
まだ日中なのに、時間の感覚がわからなくなる。

07
00
そうそう、この日笛として僕をずっととりこにしてきた、ふき。
その大きな葉は、天然の風呂敷になる。
これに薬草をくるむと、湿度が保たれて新鮮。
2枚重ねると、素敵な緑のお皿になる。美しい。
あぁ身の回りにあるものだけで、こんなに豊かなんだな。
激しく登山をしたわけでは、全然ないのだけれど
霧に囲まれた幻想的な山で
自然への感謝や畏怖を感じて
忘れていた大切なことを気付かせてくれて
身体はしっかりと疲れていたけれど
心は澄んでいて、とても学びの多い1日だった。


08
あぁ、この日見たのは、美しいものだけではなかった。
醜いものも見た。
この写真は、1972年の札幌オリンピックの施設の残骸。
片付けるでもなく、維持するでもなく
ただ打ち捨てられ廃墟を通り越して、ただの残骸。
こういったものが山のいたるところにあるらしい。
入山してすぐに見た鋼鉄のフレームも、これだったんだなと気付く。
40年以上も経ったのに、これを片付けずに、次のオリンピックだなんて。

維持管理ができない、するつもりがないのなら
せめて自然に還りやすい素材で作れないのだろうか。
東京オリンピックも含めて
環境に負荷を掛けて残骸となる施設はもういらないのでは。。

2016.6.21
Diary