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物語が必要だ!


本が好きだ。

だってページを開くだけで、全く違う人生が体験できる。
行ったことなのない場所に行ける。
物理的に行けない世界に、自分じゃない人間になれる。

本って冒険だ。
本って宇宙だ。
そう思う。

だけど、SHIMAUMA DESIGNとして独立してから
本を読む量がめっきりと減ってしまった。
いろいろな要因があるけれど
一番直接的なのは、通勤しなくなったから。
地下鉄での移動時間が僕の一番大きな読書時間だったから。
読まないようになると、読めなくなってきて
本を開くのが少しおっくうなときもあったりした。

だけど、もっと物語が必要だ!
物語を摂取したい!
昨年末から、僕の心が騒いでいた。

事務所近くに素敵なカフェができてから
そこで川口俊和さん著「コーヒーが冷めないうちに」に出会ってから
だんだんと僕の読書熱が復活してきた。
「コーヒーが冷めないうちに」は
ある条件のもと、過去に戻れるという喫茶店が舞台の物語。
これを実際にコーヒーを飲みながら読めたのは
とても素敵な経験だった。

おだやかな時が流れる少し暗めの店内で
この本を読みながら
さめざめと泣いて、泣いて…
あぁやっぱり読書はいいな、物語はいいなって。
それからすこしづつ読めるようになってきて。
そして今月、久し振りに少しまとめて読めた。

素敵な本たちに出会えたので
たまに読んだ感想でもシェアしたいな、というのが今回のブログ。

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「出会い系サイトで
 70人と実際に会って
 その人に合いそうな
 本をすすめまくった
 1年間のこと」
   花田菜々子さん 著
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もうタイトルからしておもしろそう!と書店で中身を少し読ませてもらって、即購入を決意。装丁がすてきなのも嬉しかった。やっぱり職業柄でしょうか。本のジャケ買いをけっこうするのと、好きな本の装丁が、飾っていても素敵というのが嬉しいのです。
 この本ね、もういろいろな方におすすめしたいんだけど…おもしろい?感動する?勇気をもらう?それらがすべて入ってて、あぁ人間っていいな…って、思うんです。あらすじや内容はどこかでわかるでしょうし、タイトルのままなのですが…。あ、出会い系サイトと聞くとエッチなものしか考えられなかったのですが、そういう話ではないです。そこの部分も話の裏側には流れてるけれど。
 いまの環境を変えたい、疑問を持っている、なにかに熱中したい、自分の好きなことってなんだろ?…そんな想いを持っている方には、ぜひ読んでいただきたいな。僕は笑って泣いて、勇気をもらって、そして創作意欲をかき立てられた。ありがとう。
 あ、本の中でタイトル通り、いろいろな本が紹介されるのですが、その紹介されてる本も、次にこれ読みたいな!っていうのが読んでる人ごとに出てくると思うんですよね。この1冊の出会いから繋がる読書になる、というのもとても嬉しかった。
 僕の本の基準で「この本に出会えてよかった」というのがあるんだけれど、まさにこの本がそうでした。「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」、あなたに出会えてよかった。ありがとう。愛してます。でも、タイトル、長過ぎるよ!

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「屍人荘の殺人」
   今村昌弘さん 著
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屍人荘…しじんそう、と読みます。大学のサークル活動で紫湛荘(しじんそう)というペンションに行き…という作品ですが、タイトルに殺人と書いてあるからには、どなたか亡くなるのだろう…と思い読み進めます。でも、ややしばらく、どなたにも悲劇はおとずれず(本来はその方がいいのだけれど)なにか起こりそうな気配は濃厚なのだけれど…があるページから一転、世界が変わるような衝撃。すごい…まさか…、そう来るなんて。どなたかの書評で、一言でも言うとネタバレになると書かれてたけど、本当に何も言えない。実際はそれがわかっていても充分におもしろいとは思いますが、ぜひ、予備知識なしでこの衝撃を味わっていただきたいです。衝撃がすごくて、一気読みしてしまいました。

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「かがみの孤城」
   辻村深月さん 著
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不登校の中学生たちが、不思議なお城で出会って…というファンタジックなミステリー。こうして大人になると学校って行っても行かなくてもどうでもよいよなぁって普通に思えるけれど、中学生の頃は学校が世界のすべてのような気がしてて、猛烈に息苦しかったことを思いだした。転校も経験したし、今ではよい経験と思えることも、当時はつらかったなぁという記憶がある。そんな10代前半の記憶がヒリヒリとよみがえる…そんなはじまり。
 物語の主人公たちは、それぞれの想いをかかえて不登校という状況。そこにあらわれる不思議なお城。お城での生活と現実との生活、仲間達との信頼と…あれ?途中から違和感が…あ!こういうことでしょ!と読んでるこちらに、わかったようなフリさせて、あぁ、あぁ、そうだったのね、そういうことなのね、が連続。そうしてどんどん話に引き込まれていく物語。まとまりかたがエクセレント!見事!すてき!ブラボー!

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「百科の魔法」
   村山早紀さん 著
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この並びでお気づきかの方もいると思います。この「百科の魔法」、「屍人荘の殺人」、「かがみの孤城」はいずれも2018年の本屋大賞のノミネート作。
 僕、本屋大賞には絶大な信頼があって、これまでに読んでおもしかったなぁというものが、あとから知ったら本屋大賞だった、というものがとても多くて。今回物語を読みまくりたい!と思ってた矢先に本屋大賞のノミネート作品が発表されたので、もうこれは利用させていただくしかないな、と。そして今年はノミネート10作品を全て読んでみよう!と、そう決めて今月3冊を読んだのでした。
 「屍人荘の殺人」、「かがみの孤城」とミステリーが続いたので、平和なあたたかい物語が読みたくて選んだのがこちらの「百科の魔法」。歴史ある素敵な…でも時代の波の中で閉店も噂されてしまう百貨店が舞台。
 僕の小さい頃は百貨店…僕はデパートと呼んでたけれど、デパートに行くのは一つのイベントでした。車のなかった我が家。母とバスに乗ってデパートへ。ちょっとだけ敷居(なんて言葉知らなかったけれど)の高さを感じつつ、ちょっとだけ特別なおでかけ。そんな懐かしい記憶を思い起こさせてくれる作品。
 いろいろな売場の人たちが織りなしていく小さな物語がやさしく積み重なっていって…。ファンタッジクなんだけれど、現実世界もこういう魔法のような素敵なことって起きるよねという、きらきらが、人のあたたかさがつまった物語。百貨店のそれぞれの持ち場、それぞれの担当の仕事への愛もあふれていて、あぁ人間っていいなぁ、仕事っていいなぁ、とパワーをいただいた作品です。
 同じ世界を舞台にした「桜風堂ものがたり」という本もあるとのことで(こちらは2017年本屋大賞ノミネート作!)、2018年の10作品を読み終えたら、そちらもぜひ読んでみようと思うのでした。

あぁ、まだ紹介したい本があるのだけれど…、長くなってしまったので、続きはまた後日に。

冒頭の写真は今月読んだ中で、とくに響いた一冊。
花田菜々子さん著「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」逆光の写真ですが、この向こうに輝く世界があるんだなぁってことを表現したくって。

2018.5.31
Diary


世界と


ちょうど1年前の今日、5月14日。
旅先の早朝の淡路島で僕は「あ、世界平和を目指そう」と
すとんと、自然に思えて
そのことをSNSに投稿したのでした。

正直自分でも驚きました。
札幌でデザイナーとして活動している自分から
「世界平和」という言葉が出てきたことに。
そして、それを素直に認められたことに。

そこから僕の人生の目標は「世界平和」になりました。
それを決めてから、日々の様々な決断が
ぶれることが少なくなりました。
その後、その目標に向かってのプロジェクトで動いたり
自分から発信していくなどの活動をしていきます。
実際にお会いして「世界平和を目指す」ということを
お話させていただいた方もいると思います。

でも、しだいに違和感が出てきました。
目指している方向なんだけれど
なぜかしっくりこない。。
自分自身の全力を発揮しきれない。。

そこから「世界平和」について考えたり
自分のやりたいことに向き合ったり
未来について考えていきました。
多くの違和感や葛藤や
自分自身とのズレを乗り越えて…
ようやっと見つけれたのは
僕の真の目標は「世界平和」では
なかったということ。

もちろん世界平和が叶うのはいいことだけれど
目指してるのは正確にはそこじゃなかった。

世界中の人が笑顔になること。
みんなが輝いて生きれる星になること。

これが僕のもっと深いのぞみでした。
世界平和では、戦争がなくなっても
みんなが笑顔で輝いていられるかはわからない。

でも世界中の人が笑顔だったら
そこには戦争なんて存在していないでしょう。

この、同じ方向だけれど
ずれていた目標に気が付けたことで
僕の決断はよりクリアになりました。

そして、世界平和のときは
具体的にどうやってそれに向かっていくか?
日々の行動とつなげるのが難しかったのですが
「世界中を笑顔に」だと
まず自分自身が笑顔に、身近な周りの人を笑顔に
仕事で関わる人を笑顔に。
デザインの力をつかって、笑顔を広げていこう!
と自然につながることができました。

僕は自分の太陽性を発揮することで
周りの方のエネルギーを活性化させ
その人が本来持っている輝きを発揮できるお手伝いをします。
それが僕のデザイン。

でも、まだ自分自身でつながりきれていない感覚もある。
その精度を上げていって
より多くのエネルギーを循環できる人間になりたい。

世界とつながった日、1年記念に
今の想いを記してみました。

写真は今日発見した、素敵な軽食・喫茶店。
いただいたゆでたてのもちもちナポリタンスパゲティと
たまごの味がしっかりとするミルクセーキが
とても懐かしいおいしさで。。
またおたずねしようと決めたのでした。

昨日、元町についての投稿をした途端に出会えた喫茶店。
きっと、世界ってこんな感じ。
ずっとそこにあっても、自分の準備ができていないと
見えないし出会えない。
まだまだ見えてないものがいっぱいあるのだな…
と気が付けた貴重な1日でした。

2018.5.14
Diary