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フィルター

デザイナーとしてものを作るとき
いくつものフィルターを意識しています。

01/内部フィルター
これは、社内の先輩デザイナーであったり
一緒に動いているチームの人だったり、代理店のディレクターだったり。
このフィルターがある時は、これを越えないと
誰の目にも触れません。

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02/お客さんフィルター
クライアントが納得してくれるかどうか。
このフィルターを越えると
最低限、仕事として成り立ちます。

最低限…というのは
お客さんが納得するもの=お客さんが望むこと
では無い場合も多いからです。

ここだけに、作るものを最適化すると
納品マンになってしまいます。

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03/伝えたい人フィルター
作ったものを、最終的に見る方、使う方が
どう感じるか。
このフィルターをかけないと
正しく伝わらず、機能しません。

このフィルターが絶対的…といわれることも、ままありますが
僕はそうも思っていなくて。
もちろん、とても大切なのですが
ものによっては、お客さんの納得という02のフィルターが
作用していないと、伝わり方が弱くなってしまうからです。

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04/社会フィルター
作ったものは
伝えたい人以外にも、多くの人の目に触れることも。
その方たちがどう感じるか。
また、環境などの中で、どう作用するか。

03のフィルターを通れば
仕事として機能しますが
そこだけに注力すると、とても暴力的なものになります。
たとえば駅ジャック広告とか
景観に全く配慮のない、店舗や看板のデザインとか。

このフィルターが無いと
ブランドの低下を招きます。

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05/同業者フィルター
同じくデザインを生業としている人がどう感じるか。
純粋に仕事としては、かけなくてもいいフィルターですが
より美しいものを作ろうとするとき
とても大切になります。
このフィルターの大切さ…
実は最近になって、ようやく気が付きました。

ただ、02・03・04のフィルターがおろそかで
このフィルターだけが掛かってしまうと
とても独りよがりというか
「かっこいいんだけどねぇ…」と言われるものを生み出す
要因となってしまうことが多くて。
ずっと敬遠していた理由です。

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06/自分フィルター
これは、きっとデザインする方は
ONにしている人、OFFにしている人、様々かと思います。
完全にOFFに出来れば
割り切ってもの作りができるため、スムーズかもしれません。
がっつりONにしていると
強いものを生み出せるけれど
いろいろな衝突や葛藤が多くなるかと思います。

この自分フィルターと02のお客さんフィルター、03伝えたい人フィルター
04の社会フィルターがマッチすると
しあわせな仕事となり、強いものが生み出されます。
社会と自分がコミットする、という状態です。

ある程度の経験を積んだ方は
意図的にOFFにしている方も多いかな、と思います。
逆に経験の浅いときだと、この自分フィルターしかない場合も。

このフィルターも近年とても大切にしてきたフィルターです。
デザインは意志倍増装置ですから
お客さんの意志だけでなく、そこに僕の意志もマッチできた方が
より強いパワーを生み出せるからです。

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07/WAKU! WAKU!フィルター
自分フィルターの進化形です。
ワクワクできるかどうか?
最近、これを自分自身に問いかけるようにしています。
作る自分がワクワクしながらこさえるのはもちろん
提案したときに、お客さんがワクワクしてくれるか?
最終的に伝えたい人がワクワクしてくれるか?
仕事としての、求められていることをクリアした上で
ただ、それだけになっていないか?

これを考えると、こうすれば出来るけれど
まだワクワクまではいかないなーって
ハードルがぐーっと上がります。

提案したとき、お客さんが
「そうそう、こんな感じです!」ではなくって
「え?え!なに!?わ〜!きゃ〜っ!!」ってなっちゃうような。
途中からニマニマしちゃうような。
そんなものをこさえていきたいのです。

僕はこんなこと考えてデザインをしています。

2015.1.15
Diary


月刊シマウマデザイン

SHIMAUMA DESIGNでは、SHIMAUMA BOOKSというレーベルで
zineを発行しています。
zine[ジン]とは…という説明が意外とむつかしくて
なかなか、自分的にしっくりとくる言葉がないのですが
最近は「好き勝手に作った本」と思っています。

昨年まで10冊作ってきたのですが
今年は12冊はつくろうと思っていて。
12冊「は」というのも、あわよくばもっと
作りたいな…と思っていて。

実は、ひとつの目標があります。
このzineを100冊、作りたい。
1冊1冊、試行錯誤しながら作っているけれど。
今はデザイナーでzine「も」作っている人だけれど。
100冊作った時には
zine「を」作っている人…
なにか、そんなものになれるんじゃないか?
新しい世界が見えるんじゃないか?
という想いがあって。

本当はそのまま「月刊シマウマデザイン」というのを
毎月発行するというのも考えたのですが
毎回、違うチャレンジをしたくて
そのアイディアはまたいつの日にか。

今年は、作ったzineたちを北海道だけでなく
本州でも発表する場を設けようと企み中です。
前回のブログでご紹介した「ひつじBOOK」を
今年1冊目と数えさせてもらいまして
残りあと11冊。
1冊づつ、出来上がったらこちらで発表させていただこうと
思っています。
よろしくお願いいたします。

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ちなみにSHIMAUMA BOOKSの
これまでのzineタイトル

・GRASSIC(仮)
・DENKI
・D38
・昔●だった
・湯の川帖
・ワイシャツ
・D39
・湯の川帖 1.5
・CAR
・WEAR
そして
・ひつじBOOK

2015.1.10
Diary